中堅スタッフまたはリーダー、マネジメント層の方を対象に、サービス現場における高度な課題解決力を養成します。学びや気づきを定着させるための現場での実践期間も含めた長期継続型の研修となります。 研修期間:3〜5ヶ月間(うち対面型5日間)
認定取得・研修のメリット
アドバンスの研修は3〜5カ月と長期間にわたりますが、以下のように、認定取得された個人の能力向上にくわえ、その個人が所属する企業にもメリットが期待でき、企業における人材育成の一環としても活用できるものとなっております。
研修内で開発・向上が期待できる能力
・ 観察力
・ 課題設定能力
・ 仮説検証を継続して回し続けられる力
・ 改善提案力
・ コーチング力
・ チームに適応する力
・ リフレクションの習慣
アドバンスの取得条件
アドバンスでは、以下に記載の7つのスキル(スキルセット)毎の到達度に達している必要があり、本制度公認の研修実施団体が開催する研修を修了することにより、到達しているものとみなされます。スキル毎の到達度(アドバンス)

サービスの現場における「おもてなし」とは、コミュニケーションを通じて顧客との間で相互理解を深め、顕在化している顧客ニーズとともに潜在的な顧客ニーズをくみ取り、臨機応変に、過不足なく、適切な対価をもってソリューション(解決策)を提供することであることを深く理解できている。その上で、自らの日々の顧客サービスの中でそれが体現され、職場全体をリードしていくマインドセットができている。

TPOに応じて実践し、顧客からの基本的な信頼感を得ることができる。また、職場におけるルールやコンプライアンスについて深く理解している。 さらに、職場の同僚にとっての見本となり、適切な指導や、職場全体での改善を導くことができる。

顧客からの依頼事項について、その理由や留意事項を読み取り、的を得た対応ができるなど、顧客との間での基本的なコミュニケーションをとることができる。 顕在化している顧客ニーズのみならず、顧客の潜在的なニーズを読み取る(または引き出す)ことができる。 顧客満足の最大化に向け、円滑なコミュニケーションを通じて職場内の他部門や関係する企業や地域の協力を得て、臨機応変なソリューション提供を実現できる。

QSC(クオリティ・サービス・クリンリネス)について、その必要性とともに基本的な考え方を理解し、その実現に向けて自分が職場の中で果たすべき役割を認識し、実践できる。 職場全体と自分自身について強み・弱みを理解し、職場全体としての改善に向けた提案と実践を進め、PDCAをリードすることができる。

顧客からのクレームが発生した際、誠意を感じさせる態度をもってクレームの趣旨と背景、緊急性等を正確に理解し、職場の中でのクレーム対応のプロセスを踏まえ、適切に解決に導くことができる。 発生したクレームについて、その原因を本質的に理解し、未然に防止に必要な対応を企画、共有、実現し、PDCAサイクルを回すことができる。 クレームになりうる事項を予測し、臨機応変に、未然に対処することができる。

一人一人の顧客には異なる文化的背景、嗜好、信仰、年齢、障碍の有無等の差があることを十分に理解し、そうした異文化・多様性を背景とした多様な価値観や行動がそれぞれ尊重されるべきであることを理解し(「心のバリアフリー」の理念の理解を含む)、個別に適切な対応ができる。 職場全体で異文化・多様性を理解し、対応できるようになるために必要な設備やサービスについての情報収集に努め、必要に応じてその導入に向けての提言・提案をする等、職場全体の改善に向けたリーダーシップをとっている。

職場の中で自分の属するチームのミッションと、チーム内の規範と役割分担を理解し、チームにおいて自身が担うべき役割(メンバーシップ)を認識し、実践できる。 自分が身につけた経験・知見をチーム全体の知に転換し、普及させることができる。適切なコーチングによって同僚の主体性を引き出したり、行動変革を促し、チーム全体の総合力を高められる。
研修の形式

一連の研修を通じて、高度な課題解決力を養います。また、そこで得た知識や経験、能力などがその場限りのものとならぬよう、それぞれの現場で実践する期間を設け、段階的かつ継続的な振り返りを重視したプログラム構成となっており、受講開始から修了まで3〜5ヶ月間を要します。
[Day1-2] サービス現場における”おもてなし”を語る上で欠かせない「ホスピタリティ」の概念を、その歴史的背景から現代社会での実践活動までを体系的に学ために、日本ホスピタリティ推進協会の「JHMA認定 ホスピタリティ・コーディネータ(HC)」養成講座を受講していただき、理論に重きを置いた研修から始めます。
[Day3-4] 店舗や福祉施設などで研修をおこなう、現場体験型研修となります。Day1-2、および現場実践での学びや気づきを発展させ、実際に体験することによる実践力を高め、アドバンスレベルのねらいでもある、高度な課題解決力を養います。また、その知見を自己のみのものとせず、所属するチームへと還元するために必要なマインドセットやスキルを身に付けます。
[Day5] 最終日は、フォローアップ研修およびプレゼンテーションを行います。これまでの約4ヶ月間すべてを振り返り、そこでの成功・失敗体験を共有し、一緒に研修を受講した仲間や、サービス業界に精通した審査員からのフィードバックを通じて、研修での成果を実感するとともに、今後の活動指針の策定へと繋げます。 最後に、おもてなしスキルスタンダード認定のアドバンスを修了したことを証する認定証を授与いたします。
認定証、認定バッヂ、認定カード
認定された方には、認定証、認定バッヂ、そして認定カードを授与します。有効期限・更新
アドバンスの有効期限は3年間です。更新については研修のDay5のみを受講することが条件となります。日程・参加方法
こちらにて、開催日程を記載しております。お申込みは運営団体のHPからご登録ください。研修実施団体
アドバンスのご相談は、以下にお問い合わせください。
「おもてなしスキルスタンダード認定制度」運営事務局